【体験談】不妊治療と仕事の両立~働きながら不妊治療のためにやった5つのこと~

不妊治療と仕事の両立

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この記事はこんな人におすすめ

この記事はこんな人におすすめ

  • 仕事を続けながら、不妊治療を始めたいと思っている人
  • 治療をステップアップしたいけど、会社に言い出せない人

このブログは、不妊治療で姉妹を授かった私が、不妊治療と仕事をどのように両立したのかを紹介しています。

私には、現在2歳0歳になる2人の娘がいます。

会社員として働きながら、約1年間不妊治療に通い、体外受精で長女を授かることができました。

私の働いている会社は従業員20人程度の小さい会社です。

小さい会社だからこそ、仕事か不妊治療かをどちらかを選ぶのか?と考えたこともありましたが、仕事は辞めたくないという自分の気持ちに正直になり、仕事と不妊治療の両立を決意しました。

私の体験談を通じて、少しでも仕事との両立を考える方の参考になりますように。

働きながら不妊治療のためにやったこと5つ
  1. 会社に近くの病院を選ぶ
  2. 診療時間が長く、土日祝も診察可能な病院を選んだ
  3. 不妊治療を開始する前に、人事と上司へ同時に、不妊治療を始める旨を伝えた
  4. 体外受精にステップする前に、今後想定される遅刻欠勤などを、人事と上司にメールで伝えた
  5. 欠勤などで会社内外の方へ説明をするときは、不妊治療してます、と隠さず説明した
目次

なぜ働きながら不妊治療が大変なのか

私が実際感じたことは、排卵周期や採卵周期(体外受精)に応じて、状況に合わせた通院が必要になり、前もって、予定を立てることができないことです。

なんとなく、このようなスケジュールで…と予測はしていても、診察結果次第で「明日も来てください」って言われることがあります。

「え…明日は大事な打ち合わせが」「明日午後から外出予定なんですけど…」ということが起こります。もちろん治療優先になるので、仕事は調整が必要です。

また治療が進むにつれて、通院回数も多くなり、出勤の前後に通うことが、身体的負担につながります。私は待ち時間が長いのがキツかったです。

突然の遅刻や早退、欠勤があることが、精神的な負担になり、治療が進むにつれて、通院回数の多さやホルモンバランス乱れなど、身体的負担も大きくなります。

また私は経験していませんが、厚生労働省のHPにこんな記事がありました。

不妊治療をしていることを職場の一部にでも伝えている人のうち、職場で上司や同僚から嫌がらせや不利益な取扱いを受けた人も一定程度います(出典:厚生労働省「平成29年度『不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査』)

働きながら不妊治療をすることは、様々なことを乗り越える必要がありそうです。

関連記事:【体験談】不妊治療「体外受精」を始める前に知っておくべき8つの壁と解決策

当時の会社状況と私の働き方

仕事は続けたい

仕事を続けたかった理由は単純です。

  • 自分が好きに使うお金が減るのは嫌だ
  • 仕事が好きだし、もし出産出来たとしても、仕事は続けていきたいと思っていた

自分の生活水準や生活リズムを崩したくなかったです。もしどうしても仕事との継続が難しいと思えば、そのときに決めればよいと思っていたので、まずは、働きながら不妊治療をやると決めました。

私の会社(当時)

THE年功序列の会社で、50代が多く、若手はいません(笑)

  • 従業員20名程度の小さい会社
  • 各部署の部長は定年目前のおじさま方
  • 人事はアラフィフ女性が1人だけ
  • 同じ部署は、上司・私・後輩の3人だけ

大企業ほど、様々な働き方や制度があり、事例も豊富という印象ですが、小さい会社だとそうはいきません。もちろん不妊治療を経験してきた方はいませんし、急遽欠勤や遅刻を続けてしまうという人もいません。

少数精鋭といえば響きは良いですが、一人当たりに占める仕事が多いのも事実。

私と同じように、小さい会社に働いている方は、不妊治療と仕事の両立がより難しく感じてしまうかもしれません。

私の働き方(当時)

一応頑張って働いている平社員、営業企画事務職です。

  • 勤続年数6年目のペーペー平社員
  • 午前出勤・午後出勤ありの完全シフト制
  • 世間が休みのときが繁忙期
  • 広報、販促的な仕事で社外の方と接することが多い
  • 毎日残業

シフト制であったことが、不妊治療を両立の一助となった面も多々ありますが、欠勤する場合は自分の代わりに出勤してくれる人の調整なども必要でした。

毎日残業し、日々のタスクに追われていた毎日でした。同じ部署は3人しかおらず、風邪も引けない…と思っていました。

働きながら不妊治療をするためにやったこと5つ

1. 会社の近くにある病院を選ぶ

週7日間のうち、5日間会社へ行くことを考えると、家から病院へ行くより、会社の帰りに病院へ行く回数が圧倒的に多いだろうと思い、会社の近くで病院を探しました。

家から病院へ行く場合は、早めに家を出れば時間調整できますが、会社から病院へ行くには、定時の仕事終わりから、病院の受付時間に間に合うようにしなくてはいけません。

「定時の仕事終わりから行っても、受付時間に間に合う病院」で選べば、早退の回数はかなり減らせます。

いまはテレワークを導入している会社も増えたので、自分の勤務状況に応じて、家から近いか、会社から近いか、通いやすい方を選べそうですね。

2.診療時間が長く、土日祝も診察可能な病院を選んだ

診療時間が長い病院を選ぶことは、仕事と両立する上で大切になってくると思います。

体外受精を始めると、卵巣刺激のための注射だけを打ちに行く日がかなり多くあります(自己注射を許可する病院もあるようですが、私の通っていたクリニックでは来院必須でした)

注射だけの日は、そんなに時間がかからないため、出勤前後に通える受付時間を設けている病院だと、遅刻早退を減らすことができ、精神的にラクでした。

ちなみに私の通っていたクリニックは、注射は予約なしの当日受付のため、出勤前に行っていました。

開院30分前には病院に行き、番号札1番を取って、注射後は猛ダッシュして駅に向かう、というスケジュールにし、極力遅刻をせずに出勤するようにしていました。

出勤前に行ける=早退しなくて良い、ので、いつも通りの仕事ができます。

土日祝も診察可能だと、さらに精神的余裕がうまれます。

「明日か明後日来てください」と言われたときに、「明日金曜日は絶対休みたくないから、土曜日で!」と選択の幅が広がります。

3.不妊治療を開始する前に、人事と上司へ同時に、不妊治療を始める旨を伝えた

不妊治療を始める以上、急遽な遅刻早退欠勤があると分かっていたので、人事担当と上司に伝えました。

伝える状況ってとても大事だと思うんです。

人事担当と上司を会議室に呼びだしました。

「不妊治療を始めます。遅刻早退欠勤が予想されますが、仕事は続けたいです。ご迷惑をかけるかと思いますが、何卒お願いします!」

このときは、まだ自分がどんな治療まで進み、どれだけ欠勤などがあるかなどが全く分かっていないため、不妊治療しますと伝えただけです。

人事担当と上司を一緒に呼んだのは、個別に話すよりも、下記のメリットがあると思ったからです。

  • 本気度が伝わる
  • 今後私の働き方次第で発生するであろう部署移動や人材採用などの話がしやすい
  • 会社に意思は伝えたという証人になってもらう

伝えることで、自分もラクになりますし、会社側も対応がしやすくなると思いました。

4.体外受精にステップする前に、今後想定される遅刻欠勤などを、人事と上司にメールで伝えた

いよいよ体外受精のステップに向かうとき、だいだいのスケジュール感が分かってきました。

これは、人工授精とは比べ物にならないぐらい大変になるぞ…と。

そこで体外受精にステップアップする際、人事担当と上司に、メールをしました。

「体外受精を始めます。体外受精は必ずそのスケジュール通りに進めなければいけません。月に○回の通院が予想され、遅刻早退は○回程度、また○回は急遽休みを取ることになると思います。それでも仕事は続けたいので、何卒よろしくお願いします!」

対話ではなく、メールにした理由は下記です。

  • 具体的な数字を入れて、今後の状況伝えたかったので、口頭よりもメールが良いと思った
  • 相手がメールの内容をそのまま上長へ送れる
  • 事前情報がないまま体外受精の話をされても、相手が困るし理解が難しいと思った

メールをした結果「不妊治療って大変なんだなぁ」と、より理解していただき、シフト変更などを柔軟に対応してくれました。

5.欠勤などで会社内外の方へ説明をするときは、不妊治療してます、と隠さず説明した

早退遅刻欠勤をすると、どうしても社内の人には「あれ?どうしたの?体調悪いの?」と聞かれます。

社外の方は、さすがに何かあるんですか?とは聞いてこないのですが、どうしたのかな?という疑問を持ってしまうだろうなと思いました。

はじめは、不妊治療していると伝えることに、若干の抵抗感がありました。しかし、悪いことをしているわけでもないし、隠す理由はないなと思いました。

理由を聞かれたときや、業務の都合上伝えた方がよいかなというときは「不妊治療してます」と隠さず伝えてました。

不妊治療を知らない人は「へー」で終わりますし、知っている人は「大変なんですよね!」と気遣ってくれたり、仕事をフォローしてくれます。

私の不妊治療なんて、誰も興味ありません(笑)

伝えたことで、何かが不利になったりなどは全くありませんし、隠すより言ってしまったほうが、私はラクでした。

まとめ

仕事と不妊治療の両立は、かなり大変です。

今回ブログで書いたことは、あくまでも、たまたまうまくいった私の一例に過ぎません。

不妊治療をしながら働くには、まずは自分の意思を伝え、会社に理解してもらうことが大切なのかなと思いますが、ナイーブな問題であることも事実です。

ありがたいことに私の会社は、不妊治療を見守ってくれていたので、仕事との両立ができたと思いますが、会社の理解が得られなかったり、辛い思いをする方もいるかもしれません。

このブログを書いていて、厚生労働省のHP内、このようなサイトを見つけました。

不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック(本人、職場の上司、同僚向け)【不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック~不妊治療を受ける方と職場で支える同僚の皆さんのために~】

出典:厚生労働省HP

両立に悩む方の一助になれば幸いです。

関連記事:【体験談】不妊治療「体外受精」を始める前に知っておくべき8つの壁と解決策

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